ヒグマ管理計画前倒し メスのクマ 6地域ごと駆除の数値目標

クマによる被害や目撃が相次ぐ中、道はヒグマの管理計画を前倒しで見直すことにしていて、3日、メスのクマの駆除を進めるため、6つの地域ごとに1年間の数値目標を設定し、最も多いところでは165頭程度などとする目安が示されました。

ヒグマの管理のあり方などを検討する道の会議が札幌市で開かれ、ことしの「春期管理捕獲」では道内全体で去年よりも6頭少ない14頭を駆除したことが報告されました。
駆除が進まなかった原因について▼ことしは雪どけが早く足跡を見つけることが難しかったことや、▼参加した市町村の多くが生息状況の調査やハンターなどの訓練を主な目的にしていたことなどを挙げています。
また道は「ヒグマ管理計画」を前倒しで見直すことにしていて、3日の会議では道内で推定1万2000頭とされる生息数を減らすため、メスのクマを積極的に駆除する方針を確認しました。
その上で道内全域を6つの地域にわけ、1年間に駆除するメスのクマの数値目標として、▼最も多い「日高・夕張」では165頭程度、▼「渡島半島」では120頭程度などの目安が示されました。
道は今後、駆除の具体的な方法などを検討し、来年度から実施することにしています。