作業トラブル JR函館線など一時見合わせ ダイヤ乱れ続く

3日朝、JR北海道の苗穂駅の構内で線路に敷く砂利の交換作業中に機械の不具合が起きた影響で、特急や札幌と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」を含む列車が運休となったほか、ダイヤが乱れた状態が続いています。

JR北海道によりますと、3日未明から3日朝にかけて、苗穂駅の構内で線路に敷く砂利の交換作業を行っていたところ、砂利を運ぶ機械の不具合で作業が中断しました。
このため、作業が予定時間内に終えることができず、▼函館線は札幌と岩見沢の間で、▼千歳線は札幌と苫小牧、それに新千歳空港の間のそれぞれ上下線で、始発から午前7時半ごろにかけて運転を見合わせました。
この影響で広い範囲で列車に運休が出て、午前11時の時点で▼札幌と旭川を結ぶ「ライラック」と「カムイ」、▼札幌と函館を結ぶ「北斗」、▼札幌と帯広を結ぶ「とかち」、▼札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」のあわせて14本の特急と▼札幌と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」38本など、あわせて103本が運休となっています。
また、ダイヤが乱れた状態が続いているため、JR北海道は最新の運行状況をホームページなどで確認するよう呼びかけています。

【札幌駅前のバス乗り場には列】
JRのダイヤが乱れたことを受けて、新千歳空港へ向かう札幌駅前のバス乗り場には30人ほどが列を作っていました。
列に並んでいた東京に帰るという20代の男性は「列車が止まっていると聞き、バスの方が早いとアドバイスを受けてこちらに並びました。飛行機の時間にはまだ少し余裕がありますが、土産を選ぶ時間もほしいので少しでも早く着きたい」と話していました。
栃木県に帰るという60代の女性は、「列車は動いてはいるようでしたが、混雑している様子だったので、必ず座れるバスに乗ろうとこちらに来ました。トラブルは仕方ないと思う」と話していました。