“次世代ATM”開発 北大と釧路高専が共同研究に参加

全国でATMのサービスを手がける「セブン銀行」はお年寄りなども安心して使える「次世代ATM」の開発に向け、北海道大学や釧路市の高等専門学校と共同研究を始めました。

31日、釧路工業高等専門学校で行われた記者会見には「セブン銀行」と北海道大学もオンラインで参加し、研究について説明しました。
それによりますと、3者は高齢者などATMの操作に慣れていない人でも使いやすい「次世代ATM」の開発を目指し、今後、AIなどの最新技術を使った実験を重ねるということです。
「次世代ATM」は客の行動をAIで分析して操作に戸惑う時間を軽減できるほか、不審な行動を探知して詐欺被害を防ぐ効果も期待されるということで、セブン銀行では2030年ごろをめどに実用化させたいとしています。
北海道では人口減少や高齢化が進んでいて、セブン銀行は道内の研究機関と連携することで高齢者が抱える問題を開発に反映させたい考えです。
釧路高専の大塚友彦校長は「道東では人口が減り高齢化も進んでいる。お年寄りでも使いやすい次世代のATMが生まれれば道東ならではの問題を少しずつ解消できるのではないか」と話していました。