北海道の対策チームが防風林の大型農機への影響検証

十勝地方で農地の脇に植えられる防風林が減少していることを受けて、道の対策チームは2024年度、防風林が人工衛星を利用した自動操だのトラクターに与える影響について実際に農地での検証を行うことになりました。

十勝地方では、農家が畑のそばに所有する防風林を伐採する傾向が続いていて、十勝総合振興局がアンケート調査を行ったところ、農家からは防風林のそばでは、人工衛星を使った大型機械の「自動操だ」の精度が落ちて、農作業の妨げになるといった声が多くあがっています。
これを受けて、十勝総合振興局では今年度、トラクターの「自動操だ」が、防風林のそばでどの程度影響を受けるか検証する調査を行うことになりました。
調査では、周りに防風林が植えられた畑でトラクターを走行させ、防風林にどの程度近づくと位置情報を受信できなくなるか検証するということで、6月から9月ごろまで調査を行い、来年2月ごろにも結果をとりまとめるということです。
結果は農家にも共有するということで、十勝総合振興局の中谷浩樹産業振興部長は「防風林にどれくらい近づくと支障が出るのか、客観的な形で示すことで、防風林の管理について見直していただくきっかけにしてもらいたい」と話していました。