別海町 子牛被害の牧場 ヒグマの侵入防ぐ金属製の扉を設置

8頭の子牛がヒグマに襲われたとみられる道東の別海町の牧場では子牛を飼育する施設にヒグマの侵入を防ぐ金属製の扉を設置しました。

別海町中春別にある牧場では今月21日乳牛を飼育している施設の中で8頭の子牛が死んだり、けがをしたりしているのが見つかり、町や牧場はヒグマに襲われたとみられています。
被害のあった施設の出入口にはヒグマの侵入を防ぐため金属製の扉が28日、新たに設置されました。
扉は高さ2メートルでヒグマが足をかけられるような棒がないため、よじ登るには難しい造りとなっているということです。
牧場によりますと、子牛が襲われた翌日に牧場から2キロ離れた牧草地でヒグマが目撃されたことから、今月25日に地元の猟友会などが周辺の沢を中心に探しましたが駆除には至っていません。
また牧場では箱わなを1基設置していますが、29日も捕獲されていないということです。
この牧場は酪農家の負担軽減のため、牛を預かって育成する施設ですが、現在は受け入れを停止しており、今後、専門家の意見を聞きながら電気柵の設置など対策を強化していくとしています。
牧場を管理する株式会社・なかしゅんべつ未来牧場の友貞義照専務は、「ヒグマは今後も出没するかもしれませんが、2回目の事故が起きないようしっかりと対策をとりたい」と話しています。