旭岳 腐食した木道の補修費用 クラウドファンディングで募る

大雪山系・旭岳の高山植物を守ろうと、道の上川総合振興局は、腐食した木道を補修するための費用をクラウドファンディングで募っています。

旭岳の中腹に広がる標高およそ1700メートルの裾合平は、高山植物の「チングルマ」の群生地で、夏には一面に咲き誇る白い花を目当てに多くの登山者が訪れます。
この群生地を通る木道の一部で腐食が進み、「チングルマ」などの高山植物が踏み荒らされるおそれがあるとして、道の上川総合振興局は、2022年から木道を補修する費用をインターネットのクラウドファンディングで募っています。
振興局によりますと、2022年からの2年間で目標額の400万円を超える寄付が集まり、補修が必要なおよそ600メートルの木道のうち、290メートルほどを整備できたということです。
振興局では、2024年も200万円を目標額として、6月末まで寄付を呼びかけています。
個人の場合はふるさと納税のサイト「ふるさとチョイス」から直接申し込めるほか、企業や団体の場合は振興局の環境生活課のホームページから申込書をダウンロードできるということです。
上川総合振興局は「この2年間は順調に補修を進めることができています。旭岳の自然を守るためにも引き続き支援をお願いしたいです」としています。