道有林が吸収 CO2の削減分を年内にも販売へ 道

脱炭素社会の実現に向けて、道は温室効果ガスの削減分を売買できる国の制度を活用し、道有林が吸収した二酸化炭素の量を推計して年内にも販売を始めることになりました。

脱炭素社会に向けた取り組みの1つ、「Jークレジット」は企業や自治体が削減した二酸化炭素などの温室効果ガスの量を国が認定して発行する制度で、企業や自治体などの間で売買することができます。
道は士別市や名寄市などの道有林と興部町や雄武町などの道有林、あわせて2万6000ヘクタールを対象に、森林が吸収する二酸化炭素の量を試算した結果、8年間でおよそ58万トンにのぼることがわかりました。
今後はこの試算をもとに、伐採や植林などを行った実績を踏まえて昨年度1年間に吸収した二酸化炭素の量を推計し、年内にも販売を開始するということです。
販売によって得られた収入は、森林の整備費用などに活用することも検討していて、道は二酸化炭素の吸収量の試算や推計の手法を道内の市町村と共有するなどして、制度の利用を促すことにしています。