貝殻島周辺のコンブ漁 生育遅れで延期 来月15日から

北方領土の貝殻島周辺で行われるコンブ漁は流氷の影響などでコンブの生育が遅れているとして、例年より2週間遅い来月15日から始まることになりました。

北方領土の歯舞群島の一部、貝殻島周辺でのコンブ漁は、ことしの操業条件を決める日本とロシアの民間交渉が今月17日に妥結し、例年どおり来月1日から195隻の漁船が出漁できる見通しとなっていました。
しかし、地元の漁協が根室半島沿岸のコンブの状況を調査した結果、流氷の影響で浅瀬のコンブが削り取られるなどして生育が遅れていることが分かったということです。
漁場が近い貝殻島周辺のコンブの生育状況も同じく遅れているとみられることから、漁協は23日、理事会を開き、例年より2週間遅い来月15日から出漁することを決めました。
漁協によりますと、ことし根室半島の沿岸では3月下旬までおよそ1か月にわたり流氷がとどまったということで、コンブの生育の遅れによって出漁日が遅れるのは7年前の2017年以来です。