大泉市長 「大変遺憾」新幹線2030年度末の開業困難で

函館市の大泉潤市長は、北海道新幹線の札幌延伸をめぐり2030年度末の開業が極めて難しいという見通しが示されたことについて「大変遺憾だ。大きな衝撃を受けている」と述べ、早期開業を求めていく考えを強調しました。

北海道新幹線の札幌延伸について建設主体の鉄道・運輸機構は今月8日、目標とする2030年度末の開業が極めて難しいという見通しを示しました。
これについて函館市の大泉市長は21日の記者会見で「大変遺憾だ。函館、それから道南としても大きな衝撃を受けている。2030年度にチャンスが到来するということを踏まえて街づくりに取り組んできた」と述べ、街づくりの計画に影響がでかねないという認識を示しました。
その上で「なぜこの時期に極めて困難だという事態になったのか、丁寧な説明も含めて要望をしていきたい」として、沿線の自治体などとともに早期開業を求めていく考えを強調しました。
一方で4月、民間の有識者グループが函館市など道南の17の自治体が「最終的には消滅する可能性がある」とする分析結果を公表したことに関連し、「何か1つが特効薬になるものではないが、北海道新幹線の函館駅への乗り入れが人口減少対策の幹になり得る」として、改めて乗り入れの意義を強調した上で市議会での議論と並行して関係機関と協議を進めていく考えを示しました。