二酸化炭素多く吸収する新品種のマツ クリーンラーチ植樹

「カラマツ」より多くの二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止への貢献が期待される新しい品種のマツの植樹が標茶町で行われました。

植樹されたのは、道立林業試験場などが「カラマツ」と「グイマツ」と呼ばれる2つの品種を交配させて開発した「クリーンラーチ」と名付けられた新しい品種のマツです。
「クリーンラーチ」は地球温暖化の原因の1つとなる二酸化炭素を「カラマツ」より最大で20%ほど多く吸収するほか、野ネズミによる食害被害に強く、成長も速いということです。
21日は標茶町にある林で、釧路総合振興局や釧路市などの関係者およそ50人が参加して、斜面に200本の「クリーンラーチ」を植樹しました。
釧路総合振興局によりますと、この林ではことしから10年間、毎年植樹を続けて50ヘクタールの森林を作る計画です。
釧路総合振興局の木村英也局長は「生育のいいこの品種を全道に広めるほか、来年以降は地元のみなさんと一緒に育てていきたい」と話していました。