根室 学校と地域が避難訓練 クマの出没で計画変更も

千島海溝沿いの巨大地震や津波に地域で一体となって備えようと、根室市で義務教育学校と地域の住民が避難訓練を行いました。

20日の訓練は千島海溝沿いで震度6強の地震が発生し大津波警報が出されたという想定で行われ、根室市沿岸の歯舞地区のおよそ180人が参加しました。
このうち義務教育学校「歯舞学園」の教室では地震の発生を知らせる校内放送が流れると、子どもたちはヘルメットをかぶりながら机の下に隠れ、走って学校の駐車場まで避難しました。
これと同時に、歯舞地区の住民も高台の指定緊急避難場所まで避難する訓練を行い、住民らが乗った車が次々と高台に向かっていました。
当初は子どもたちも住民と同じ避難場所まで走って向かう予定でしたが、朝に学校からおよそ6キロ離れた場所でヒグマが目撃されたことから、別々の場所に避難することになりました。
参加した5年生の男子児童は「クマが出たことは残念で、本当に災害が起きたときの感じでやりたかった。住んでいる地域の町内会の訓練もあるので、積極的に参加していきたい」と話していました。