広い牧草地で放牧 帯広の公共牧場で牛の預かり始まる

帯広市の公共牧場では、夏の間、酪農家から牛を預かり、広い牧草地で育てる放牧が始まりました。

帯広市が運営する八千代公共育成牧場では、毎年、この時期に酪農家の牛の世話やエサ代などの負担を和らげようと、生後半年から1年ほどの牛を預かり、広さおよそ500ヘクタールの牧草地に放牧しています。
20日は15軒の酪農家から預けられた乳牛140頭余りがトラックで次々と牧場に運び込まれ、担当者が体重をはかったり、全身を消毒したりしていました。
牛を放牧して育てると、体が丈夫になるということで、牧草地に放たれた牛たちは青々とした草をのんびりとはんでいました。
この牧場では10月下旬までホルスタイン種やジャージー種など、およそ1000頭の乳牛を預かって放牧する予定だということです。
帯広市の花房孝行畜産係長は、「ことしは天候にも恵まれ、牧草の状態もよいので、牛たちには広大な土地で自由にストレスなく健康に過ごしてもらいたい」と話していました。