廃校した学校使いヒグマ侵入を想定した訓練 釧路

道内でクマの目撃が相次いでいることを受けて、釧路市では17日、廃校となった学校を使ってヒグマが侵入したことを想定した訓練が行われました。

訓練は釧路市阿寒町の廃校となった学校で実施され、警察官や市の職員、それに地元の猟友会のハンターなど、およそ30人が参加しました。
17日は小学校のグラウンドにヒグマが侵入したという想定で行われ、はじめに通行人役の男性がクマを発見し、警察に通報しました。
駆けつけた警察官は付近の人々に大きな声で避難を呼びかけた後、クマを威嚇するため爆竹などで大きな音を鳴らしました。
しかしクマは逃げずにグラウンドにとどまったため、ハンターが猟銃を使って駆除するまでの流れを確認しました。
道内では今月、浦河町で山菜採りをしていた男性がクマに襲われてケガをしたほか、ことしは今月13日までに320件の目撃情報が寄せられています。
釧路警察署の糸井俊博地域官は「さまざまな想定のもと事前の訓練で対応力を向上させることが必要だ。住民のみなさんがクマを目撃した際は近づいたり刺激したりしないでほしい」と話していました。