「SNS型投資詐欺」被害者 “巧妙な手口で信じてしまった”

SNS上で有名実業家をかたる人物からうその投資話を持ちかけられ、現金をだまし取られた旭川市の40代の男性が取材に応じ、「犯人に巧妙な手口を仕掛けられ、洗脳されたような状態に陥り、指示に従ってしまった」などと被害の実態を語りました。

旭川市の40代の男性は2024年2月、インターネット上で実業家の堀江貴文さんをかたる投資の広告を見つけました。
興味を持った男性が広告をタップすると、LINEのグループチャットに誘導され、堀江さんをかたる人物に指示されたとおり株式に投資したところ、利益が出たため、話を信じてしまったということです。
その後、チャットで「株式取引では利益が出ない」として原油への投資を持ちかけられたため、男性が指定された口座に50万円を振り込んだところ、相手の指示でインストールしたアプリ上では利益が出ているように表示されたということです。
男性は4回にわたりあわせておよそ220万円を振り込みましたが、チャットでやり取りしている時間帯に、堀江さんが「YouTube」で生配信をしていたため、被害に気付いたということです。
男性は「犯人は架空のアプリを用意するなど巧妙な手口を仕掛けてきた。私は話を信じ込み、相手に洗脳されたような状態に陥り、指示に従ってしまった」と振り返りました。
警察によりますと、男性が被害にあった「SNS型投資詐欺」は急増していて、有名な起業家やタレントなどになりすましてSNSで多額の投資を持ちかけたり、投資家をかたってグループチャットに参加させ、架空の取引記録などで信頼させたうえで金をだまし取ったりする手口が特徴です。
道警旭川方面本部の管内でも、2024年1月から3月までの被害額がおよそ1億円にのぼり、2023年1年間の被害総額をすでに上回っているということです。
取材に応じた男性は「犯人と接触してから現金を振り込むまでに一定の時間がかかる。その間に被害に気付けるよう、多くの人たちに詐欺についての知識を身につけてほしい」と話していました。
警察は、会ったことのないネット上の人物からのもうけ話は信用せず、不審に感じたら警察の相談専用窓口「#9110」に連絡するよう呼びかけています。