釧路市中心市街地に20年以上放置の空きビル解体始まる

景観や安全の問題となっている空きビルが数多くある釧路市の中心市街地で、20年以上空きビルのまま放置されていた廃業したデパートだった建物の解体が始まりました。

釧路市の中心市街地には老朽化した空きビルが20棟あると市の調査でわかっていて、景観を損ねたり、老朽化によって外壁が崩落する危険があったりするなど問題になっています。
このうち、釧路市北大通にある空きビルの1つ、旧・丸ト北村ビルの解体作業が4月から始まりました。
このビルは釧路を代表するデパートとして親しまれた「丸ト北村」のビルで、廃業後20年以上にわたって空きビルとなっていて、市は7年前、法律に基づき倒壊する危険があるなどとして「特定空き家」に指定していました。
市によりますと、去年12月、建物の所有者から解体の申し出があったということで、およそ3億円かかる解体費用のうち国と市があわせて2億円程度を負担し、残りを所有者が支出するということです。
解体は年内に終わる見通しですが、跡地の利用については未定だということです。
市建築指導課は「引き続き残る空きビルなどについては利活用を含めて所有者に助言、指導をしていきたい」としています。