北海道新幹線の延伸 延期するか判断する有識者会議が始まる

北海道新幹線の札幌延伸について建設主体の鉄道・運輸機構が目標とする2030年度末の開業が極めて難しいという見通しを示したことを踏まえ、国は開業時期を延期するかどうか判断するため有識者による議論を始めました。

北海道新幹線の札幌延伸について鉄道・運輸機構は8日、トンネル工事の遅れなどから2030年度末の目標の達成は極めて難しいという見通しを斉藤国土交通大臣に報告しました。
これを受けて国土交通省は、報告内容を精査し開業時期を延期するかどうかを判断するため、10日、有識者による会議を開きました。
この中で機構の担当者は、▼巨大な岩が見つかり、トンネル工事の中断を余儀なくされていることや、▼建設業での時間外労働の規制強化で人手の確保が難しいことなど工事が予定どおりに進んでいない状況を説明しました。
これに対して委員からは「工事が遅れるリスクを分析するためには、これまで蓄積したデータと今後の調査で得られるデータを整理して慎重に検討するべきだ」とか「トンネル工事は掘ってみないと分からない要素が強いことを関係者などに広く周知すべきだ」といった意見が出たということです。
有識者会議では▼工期の短縮につながる具体的な対策や▼工事がさらに遅れるリスクなどについて議論を行う予定で、国は、議論の結果を踏まえ開業時期を延期するかどうか最終的に判断することにしています。