ドローンで省力化 田んぼに種もみを「じかまき」

旭川市の郊外では省力化のため田植えをせずにドローンを使用して種もみを田んぼに直接まくじかまきが行われました。

旭川市西神楽の農業法人「市川農場」は、5年前から田植えをせずにドローンを使用して田んぼに種もみを直接まくじかまきに取り組んでいます。
10日は、農業法人の代表を務める市川範之さんがドローンのタンクにじかまき専用のコメの品種「さんさんまる」を入れたあと、風の強さや向きを考慮しながら、コントローラーで慎重に操縦していました。
市川さんによりますとドローンを使ったじかまきは、田植えの前に農業用ハウスで苗を育てる必要がなく、作業の省力化につながるということです。
市川さんはシンガポールなど海外にもコメを輸出していますが円安の影響によるインバウンドの増加で国内でも需要が高まっているためことしは去年より120キロ多い600キロのコメの収穫を目指すということです。
市川さんは「ドローンを使うじかまきは田植え機や農業用ハウスが必要ないので、機械と資材の省力化にもつながります。ことしは雑草の対策などを工夫してもっと収量を増やし、よりおいしいお米を提供していきたい」と話していました。