豊富町で天然ガス活用し水素など製造する施設の地鎮祭

宗谷地方の豊富町で温泉をくみ上げる際に湧き出る天然ガスを活用し、水素などを製造する施設が建設されることになり、関係者による地鎮祭が行われました。

豊富町の町営の温泉施設「ふれあいセンター」では、温泉をくみ上げる際に湧き出る天然ガスを町内の温泉旅館などに供給していますが、多くが活用されないまま捨てられています。
このため豊富町では産業ガス大手の会社や化学メーカーが町内に新しく建設する施設に天然ガスを供給し、施設で製造される水素などを地元で活用できないか検討を進めています。
9日には、施設の建設予定地で地鎮祭が行われ、豊富町の河田誠一町長ら、およそ30人の関係者が工事の安全を祈願しました。
この施設は今年度中の完成と来年5月ごろまでの稼働開始を目指して建設が進められる予定です。
豊富町の河田町長は「この事業が成功すれば町の雇用も増えると思う。脱炭素にも貢献することができる事業なので期待したい」と話していました。
産業ガス大手「エア・ウォーター」の末長純也執行役員は「豊富町に働き場所を提供できる施設です。湯治客も含めて多くの人に喜んでいただけるような施設にしていきたい」と話していました。