新幹線札幌延伸 30年度末困難 道南でもさまざまな声

北海道新幹線の札幌延伸の2030年度末の開業が極めて困難だとする見通しになったことについて、高架橋などの工事が進められている道南の地元ではさまざまな声が聞かれました。

このうち、八雲町の岩村克詔町長は「2030年度末の札幌延伸を見据えて新たな観光施設を検討するなど一生懸命に準備を進めてきた。いろんな影響が出ると思うが、どんな影響が出てくるのか想像がつかない」と話していました。
その上で、「開業が遅れることは仕方がないとしても次は何年を目指していくかなどゴールの時期をはっきりさせてほしい」と述べ新たな開業時期を早期に示してほしいという考えを示しました。


また、長万部町で、高校時代に駅舎のコンセプトなどの検討に加わり、現在は町役場に勤務する18歳の女性は、「早く見られない悲しさはあるが楽しみに待ちたい」と話していました。

長万部町では新幹線の新駅が作られる予定で、新しい駅舎については、ことし3月、ホームから噴火湾を望むことができるデザイン案に決まったところでした。
高校時代の3年間、この駅舎のコンセプトなどを検討する委員会のメンバーとして議論に加わり、この春から町役場に勤める長谷川楓さん(18)は、札幌延伸が遅れる見通しになったことについて「長万部のために何かしたいと携わってきて思い入れがあるので、『早く見たかった』という悲しさはありますが、完成することに変わりはないので楽しみに待っていようと思います」と話していました。


一方、函館市の大泉潤市長は「市としてはこれまで知事を先頭に関係自治体や関係団体とともに札幌延伸の早期実現を求めてきたところであり、地域の活性化のために1日も早く開業されるよう望んでいる」とするコメントを発表しました。
その上で、新幹線の函館駅への乗り入れについては「札幌開業に合わせて実現することが望ましいと考えており、今後も関係機関と話し合いを重ねながら検討を進めていきたい」としています。