釧路市立美術館と神田日勝記念美術館がコラボ 一堂に作品展示

釧路と十勝にある2つの美術館が所蔵する作品を一堂に展示する展覧会が、釧路市立美術館で開かれています。

この展覧会は、釧路市立美術館などが企画し、会場には鹿追町の神田日勝記念美術館と釧路市立美術館の所蔵作品合わせて40点余りが展示されています。
このうち、十勝で農民として生きながら、絵画に情熱を傾けた神田日勝が描いた油彩画、「牛」は、手足を縛られ、腹を割かれた牛の姿が大胆な構図で生々しく描かれ、見る人に命の尊厳を感じさせる作品です。
また、札幌出身で釧路で美術教師としても活動した画家の柳悟が描いた油彩画の「烈聖牛」は緑や青の背景の中に、無数の牛の白い角が幻想的に描かれていて、いずれの作品からも道東を地盤に活動してきた作家たちの個性を感じることができます。
釧路市立美術館の沼前広一郎学芸員は「展示されたコレクションを組み合わせることで違った見え方を提示できたらと思います。作品どうしを比べるなど自由に楽しんでほしいです」と話していました。
この展覧会は6月16日まで開かれ、6月26日からは神田日勝記念美術館でも開かれる予定です。