バス運転手などに 協力隊員を北見市と美幌町が募集

バスやタクシーの運転手不足が問題となる中、北見市と美幌町は、運転手などとして勤務する地域おこし協力隊員の募集を4月から始めました。

バスやタクシーの運転手不足は全国的に深刻で、路線バスの減便も各地で相次ぐなど、地域交通をどう維持していくかが課題となっています。
こうした中、北見市とその隣の美幌町は、運転手不足解消につなげようと、運転手などとして勤務する地域おこし協力隊を新たに創設し、先月から募集を始めました。
隊員の選考は自治体とバスやタクシーの会社が一緒に行い、隊員として採用されたあとは自治体と委託契約を結んだ会社で、社員と同じ待遇で働くことになります。
そして、運転手の業務のほか、公共交通の利用促進や採用拡大に向けたPR活動なども行うということです。
募集人数は北見市と美幌町、それぞれ2人ずつで、任期は最長で3年となっています。
道によりますと、地域おこし協力隊が運転手などとして勤務するのは珍しいということで、北見市と美幌町は、任期が終わったあとも、運転手として定着してもらうことを目指しています。
北見市地域振興課は「地域の足を守っていくため、運転手としてだけでなく、運転手の確保や利用促進にも新しい視点から取り組んでもらいたい」と話しています。