多くの女性研究者輩出へ 室工大が総合型選抜に“女子枠”新設

多くの女性技術者や研究者の輩出につなげようと、室蘭工業大学は、来年度の入学者の入試から総合型選抜に新たに「女子枠」を設けることになりました。

室蘭市にある室蘭工業大学では、現在、在籍するおよそ3300人の学生のうち、女子学生の割合は13.7パーセントとなっていて、ことし春の入学者も14パーセントと、男女比に偏りがあることが課題とされてきました。
こうした中、大学では、女子学生の割合を増やし、社会で活躍する女性技術者や研究者の輩出を目指すとして、来年度の入学者の入試から総合型選抜に女性のみが出願できる「女子枠」を新たに設けることになりました。
総合型選抜では、主に基礎学力の試験と面接が行われ、女子枠の面接では多様性に対する理解や姿勢なども重視するということです。
募集人員は創造工学科とシステム理化学科、あわせて15人で、総合型選抜の一般枠との併願も可能だとしています。
室蘭工業大学によりますと、道内の国公立大学で「女子枠」を設けるのは、北見工業大学に次いで2例目だということで、松田瑞史学長は、「工学という分野は高校生が考えている以上に広がりをもっています。われわれはそれを信じて迎え、社会に送り出しますので、ぜひ、室蘭工業大学を選んでもらいたいです」と話していました。