知床エリアの観光 回復に遅れ 道がPR強化の方針

昨年度の上半期に世界自然遺産がある知床エリアを訪れた観光客は新型コロナの感染拡大前の7割程度にとどまりました。道は2年前に起きた観光船の沈没事故による影響が長期化しているとした上で、海外向けのプロモーション活動などを強化する方針です。

道観光局によりますと去年4月から9月までの半年間に知床観光の拠点となる斜里町を訪れた観光客はおよそ56万8500人と、前の年の同じ時期と比べておよそ11万3000人、率にして24.8%増えました。
しかし新型コロナの感染拡大前の2019年の同じ時期と比べると7割程度にとどまっていて、道内全体では9割程度まで回復している中、知床エリアの回復の遅れが目立っています。
これについて道は2年前に知床半島沖で観光船が沈没した事故の影響が長期化しているとした上で、世界自然遺産がある知床エリアの魅力を国内外にPRするため地元の観光協会への支援や海外に向けたプロモーション活動などを強化する方針です。