相次ぐクマの出没で名寄市など5市町村がドローン導入検討へ

名寄市でクマの出没が相次いでいることを受けて、対策を協議する会議が開かれ、名寄市など5つの自治体はクマを大きな音で追い払ったり、住民に注意喚起したりするためのドローンの導入を検討することになりました。

名寄市では今月18日から19日にかけてクマが相次いで出没し1頭が駆除されたほか、25日には郊外の山の中で道外から来た観光客がクマに襲われました。
こうした事態を受け、美深町にある名寄警察署の庁舎では警察の呼びかけで対策を協議する会議が開かれ、名寄市などあわせて5つの市町村の担当者や地元のハンターなどおよそ30人が出席しました。
会議ではクマが市街地に出没した時の初動対応における警察と行政の役割分担や、クマを駆除する時の法的な根拠などについて確認しました。
そのうえで名寄警察署が、管轄する5つの市町村に対し、クマを大きな音で追い払ったり、住民に注意喚起したりするためのドローンの導入を提案し、今後の被害防止に向け検討を始めることになりました。
名寄警察署の土田雅幸生活安全課長は「立場ごとにやるべきことが明確になった。各自治体と連携して、さらに対策を練っていきたい」と話していました。
また、名寄市でクマ対策を担当する山岸克利耕地林務課長は「ドローンの導入は大変意義があることだと思う。今後、導入の是非について考えていきたい」と話していました。