阿寒湖で「湖水開き」

道東の阿寒湖で遊覧船の本格的な運航が始まるのを前に、「湖水開き」が行われました。

釧路市にある阿寒湖では、観光シーズンの幕開けとして、毎年この時期に「湖水開き」が行われていて、29日の式典にはおよそ50人が出席しました。
天候に恵まれ、湖と雄阿寒岳など周囲の山々が美しい景観を作るなかで、アイヌの儀式「カムイノミ」が披露されて、今シーズンの安全運航などを祈願しました。
このあと出席者や観光客が遊覧船に乗り込んで、船上からの景色を楽しんだり、写真に収めたりしていました。
また、会場では阿寒湖のワカサギを使った天ぷらなどが振る舞われ、多くの人たちがおいしそうに食べていました。
名古屋から訪れていた女性は「雄大な景色に感動しました。おいしい料理もいただいて幸せです」と話していました。
阿寒観光協会まちづくり推進機構の古川幸男専務理事は「天気も良く、さい先のいいスタートが切れたと思う。阿寒湖でしか体験できない景色や文化を多くの人に味わってほしい」と話していました。
阿寒湖の遊覧船は5月1日から定期便の運航が始まり、11月30日まで運航される予定です。