新千歳空港の旅客数 国内線は開港以来初の2000万人超

昨年度1年間に新千歳空港を利用した国内線の旅客数は開港以来初めて2000万人を超えましたが、国際線の旅客数は中国本土とを結ぶ定期便の回復が進まなかったことから新型コロナの感染拡大前を25%ほど下回りました。

北海道エアポートによりますと、昨年度1年間に新千歳空港を利用した国内線の旅客数はおよそ2003万人と、新型コロナの5類移行に伴う旅行需要の回復などを受けて、前の年度より18.2%増加しました。
新千歳空港の年度別の国内線の旅客数が2000万人を超えるのは1988年の開港以来初めてで、これまでで過去最多だった2018年度のおよそ1977万人を上回りました。
一方、国際線の旅客数はおよそ289万人と前の年度の3.1倍に増加しましたが、新型コロナ感染拡大前の2018年度を25%ほど下回りました。
昨年度は韓国や台湾、香港とを結ぶ便を中心に旅客数が増加したものの、中国本土とを結ぶ便の数が回復していないことが要因だとしています。
国内線と国際線を合わせた昨年度1年間の旅客数はおよそ2292万人と、2018年度の97%ほどにまで回復していて、北海道エアポートは今後、旅客数をさらに伸ばし黒字化を図るためにも国際線を中心にさらなる増便を目指す方針です。