あしなが育英会奨学金 応募の高校生6割余り給付受けられず

病気で親を亡くすなどした子どもたちを支援する「あしなが育英会」の奨学金の申請者が物価高などの影響で増加し、道内ではこの春、高校に進学するために奨学金に応募した生徒の6割余りが給付を受けられなかったことが分かりました。団体では、27日と28日、札幌と旭川で街頭募金を行い支援を呼びかけることにしています。

あしなが育英会は、病気で親を亡くすなどした子どもたちに寄付をもとに奨学金を給付または貸与しています。
団体によりますと、物価高などの影響で苦しい生活を余儀なくされている子どもが多く道内ではこの春、高校に入学した生徒のうち、69人が奨学金の申請を行いましたが、資金が不足し、6割余りに上る44人が給付を受けられない事態に陥っているということです。
こうした状況を受け、子どもたちを支援する「あしなが学生募金」では27日と28日の2日間、正午から夕方まで札幌と旭川の駅前など3か所で街頭募金を行い、支援を呼びかけることにしています。
みずからも奨学金をもらい学生生活を送っている大学生の桶光太さんは「高校を卒業するのにも支援が必要な生徒が多く、奨学金の充実がいっそう求められています。街頭で私たちを見かけたらご協力をお願いします」と話しています。