クマ目撃情報相次ぐなか旭川市で今シーズンのクマ対策を協議

クマの目撃情報が相次ぐなか、旭川市で関係機関が情報を共有し、今シーズンの対策について話し合う協議会が開かれました。

旭川市は26日、2024年度初めてとなる「ヒグマ対策協議会」を開き、地元の猟友会やクマの生態に詳しい専門家などおよそ30人が出席しました。
協議会では、冬眠中のクマなどを駆除する「春期管理捕獲」や、クマの毛やフンから取り出したDNAの調査結果が報告されたあと、「ヒグマの会」の山本牧副会長が「駆除とあわせて、人に慣れることがないように農地や果樹園に電気柵を設置するなど、被害を防ぐ防除の視点で対策を進めることも大切だ」と指摘しました。
続いて、旭川市から今シーズンの対策として、東旭川町の山あいにある旭川第五小学校などに隣接するサクラ並木がクマを引き寄せているとして電気柵で囲むことや、河川敷付近でクマが出没したという想定で猟友会や警察などが連携を確認する訓練を8月に行うことなど方針が示され、関係機関どうしで意見を交換しました。
旭川市環境部の松野郷正文次長は「関係機関からの意見をしっかり受け止め、連携をしながら市民の安全確保をはかっていきたい」と話していました。