札幌中心部の水族館で世界最小のフェアリーペンギンのひな誕生

札幌市の中心部にある都市型水族館で、世界最小のペンギンとして知られる「フェアリーペンギン」のひなが誕生しました。

札幌市中央区の水族館「AOAO SAPPORO」では世界最小のペンギン、「フェアリーペンギン」6羽を飼育していて、このうち1組のペアについて、先月1日に産卵が確認された後、今月7日に体重33グラムのひなが誕生したということです。
性別はまだ分かっておらず、現在は展示をせず、バックヤードで飼育しているということです。
ひなは、誕生してから2週間あまりで体重がおよそ200グラムまで増え、元気に育っているということです。
フェアリーペンギンを国内で飼育している施設は少なく、水族館には去年、東京の葛西臨海水族園から繁殖のために6羽が貸し出されていました。
水族館では、室内での飼育という都市型の水族館ならではの制約がある中、フェアリーペンギン専用の巣箱を用意したり、湿度が上がりすぎないよう管理を徹底したりして、繁殖に成功したということです。
飼育担当の網野萌子さんは、「繁殖に成功したうれしさとともに健康に育てなければいけないと責任を感じている。ほかのペアでも繁殖を成功させたい」と話していました。