道東の「消滅可能性自治体」は15市町

民間の有識者グループ「人口戦略会議」は「最終的には消滅する可能性がある」とする自治体のリストを公表しました。

道東では15の自治体が含まれましたが前回の調査で「消滅可能性自治体」とされた十勝地方の7つ、根室地方の2つの自治体はリストから外されました。有識者グループ「人口戦略会議」は、国立社会保障・人口問題研究所の推計をもとに20代から30代の女性の数、若年女性人口の減少率を市区町村ごとに分析しました。
分析では、2050年までの30年間で、道東で若年女性人口が半数以下になるとされたのは15の自治体で、これらの自治体はその後、人口が急減し、最終的に消滅する可能性があるとしています。
十勝地方では士幌町と広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町で、釧路地方では釧路市と釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、根室地方では根室市と羅臼町が含まれています。
一方、前回のレポートで「消滅可能性自治体」と指摘されたものの、今回はリストから外された自治体は9つありました。
十勝地方では上士幌町、鹿追町、新得町、清水町、大樹町、足寄町、陸別町でした。
根室地方では別海町と標津町でした。
全国で「消滅可能性自治体」を脱却したところは239あり、最新の人口推計で、将来の外国人の入国者が増加すると見込まれるためだということですが、有識者グループは、「実態として、少子化の基調はまったく変わっておらず、楽観視できる状況にはない」としています。