「1万円が7万円に?」 詐欺見抜いた銀行員2人に感謝状

釧路市内の銀行で投資のために現金を振り込もうとした高齢男性を詐欺の被害から防いだとして銀行員2人に釧路警察署から感謝状が贈られました。

釧路警察署の本間博幸署長から感謝状を贈られたのは、みずほ銀行釧路支店の田代蘭瑞・お客さまサービス課長と進藤秀美さんです。
窓口で勤務する進藤さんは3月下旬、訪れた高齢の男性から「1万円が7万円になる投資があるため振り込みがしたい」と告げられ上司である田代さんに相談をしました。
田代さんは男性から直接、話を聞き、メールで届いたという依頼内容から詐欺と確信して警察に通報し、被害を未然に防ぎました。
感謝状を受け取った進藤さんは「今後も振込の目的を確認し、詐欺を見抜けるようにしたい」と話していました。
また、田代さんは「店全体でより詐欺対策への意識を高く持ち、被害の防止につなげたい」と話していました。
道東ではことし投資をかたる詐欺の被害が相次ぎ、十勝地方では70代の男性が、「原油への投資は長期的に安定した収益が見込める」としておよそ1100万円をだまし取られたほか、釧路市でも暗号資産の投資話を持ち掛けられた60代の女性が現金およそ700万円をだまし取られています。
警察では会ったことのない人から投資話をもちかけられたら、まず詐欺を疑うよう注意を呼びかけています。