札幌地下鉄南北線運転見合わせ パンクは地中埋設の部品原因か

22日、車両がパンクする事故で運転を見合わせた地下鉄南北線について、札幌市交通局は地中に埋め込んでいた部品が何らかの原因で線路上に出てしまい、走行していた車両のタイヤと衝突してパンクを引き起こした可能性が高いとしています。

札幌市営地下鉄南北線は22日、車両のタイヤがパンクする事故があり、麻生駅と北24条駅の間で午後2時すぎから終日、運転を見合わせました。
市交通局によりますと、事故が起きたとき麻生駅の南側では車両が走行する線路を切り替えるポイントの工事を行っていて、部品の交換作業を進めていたということです。
部品は長さが15メートル近くあるため、現場で3つに切断し地下鉄が走らない終電から始発までの時間帯に順次、撤去していて、事故当時は撤去される前の1つを地中に埋め込んだ状態で路線を運行していました。
事故後に現場を詳しく調べたところ、この部品からタイヤと接触したとみられる跡が見つかったということで、市交通局は何らかの原因で部品が線路上に出てしまい、走行していた車両のタイヤと衝突してパンクを引き起こした可能性が高いとしています。
札幌市交通局の山田耕司高速電車部長は「利用者にご負担をおかけし、市民に不安を与えたことをおわびしたい。今後は再発防止策を講じて安全運行に努めたい」と話しています。