新千歳空港 全日空機でオイル漏れ 一時煙のようなもの

24日夕方、新千歳空港に着陸した羽田発の全日空機でオイル漏れのトラブルがあり、機体から一時、煙のようなものが上がりました。消防によりますと、火災は起きておらず、乗客・乗員にけがはありませんでした。

全日空などによりますと、24日午後5時半ごろ、新千歳空港に着陸した羽田発の全日空71便でオイル漏れのトラブルがあり、機体は滑走路上で停止しました。
機体からは一時、白い煙のようなものが上がりましたがすぐに収まり、消防によりますと火災は起きておらず、乗客・乗員あわせて200人余りにけがはありませんでした。
そして、午後6時半ごろに機体は専用の車両を使って駐機場に移動したあと、乗客たちはバスに乗り込み、当初の予定よりおよそ2時間遅れて国内線のターミナルビルに到着しました。
仕事で北海道を訪れた都内に住む40代の男性は「着陸したあと、ふだんはゆっくりとブレーキをかけながら、進んでいくのに、止まって動かなくなったのでいつもと違うなと思いました。特に、機内でトラブルが起きたり声を荒げたりする人はいませんでしたが、あとで煙が出ていると聞いて驚きました。飛行機は年に3、4回乗りますが、こうしたトラブルは初めてで大事に至らなくてよかったと思います」と話していました。
また、出張で都内から来た50代の男性は、「乗客の皆さんは静かに待っていて、トイレも行くことができたので、混乱はなく落ち着いていました。機内では変な臭いなど、異常は感じませんでした」と話していました。
姉と沖縄に旅行に行き、羽田空港から乗り継ぎで帰ってきた小樽市の70代の女性は、「ことし1月の羽田空港での衝突事故を思い起こしました。機内にはお子さんもいて、あちこちから泣き声は上がっていましたが、機長から何度も『火事の心配はないので安心してください』といったアナウンスがあったので、ほとんどの人が落ち着いていたと思います。ただ2時間ぐらい待ったので、列車の時間に間に合うかどうか気にかかっています」と話していました。

北海道エアポートによりますと、このトラブルの影響で、新千歳空港では2本ある滑走路のうち1本が2時間余りにわたって閉鎖されましたが、午後7時50分ごろに解除されました。
この間、残る1本の滑走路で航空機の離着陸が行われたため運航に大きな影響は出ていないとしています。
全日空が当時の詳しい状況やオイルが漏れた原因を調べています。