熱中症警戒アラート ことしの運用始まる

熱中症による健康への被害が予測された場合に発表される「熱中症警戒アラート」のことしの運用が、24日から始まりました。ことしからは、過去に例のない危険な暑さを想定した「熱中症特別警戒アラート」の運用も新たに始まり、呼びかけが強化されます。

「熱中症警戒アラート」は、熱中症による健康への被害が予測された場合に気象庁と環境省が発表する情報で、ことしは、24日から10月23日まで運用されます。
前日の午後5時ごろと当日の午前5時ごろ、気温や湿度などをもとに算出される「暑さ指数」が、予報区内で1か所でも33以上と予測されると発表されます。
道内では、記録的な暑さとなった去年夏、「熱中症警戒アラート」がのべ49回発表されました。
また、ことしから新たに「熱中症警戒アラート」の一段上に位置づけられる「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まります。
「暑さ指数」の予測値が、すべての観測地点で35以上となった都道府県を対象に、環境省が発表することになっていて、「人の健康に重大な被害が生じるおそれがある過去に例のない広域的な危険な暑さ」が想定されています。
これまでに特別警戒アラートの該当となる暑さとなった事例はなく、発表された場合、自治体は「クーリングシェルター」としてあらかじめ指定した公共や民間の冷房が効いた施設を無料で開放することが求められます。
【道内の去年の暑さは】
札幌管区気象台によりますと、道内では去年、熱中症警戒アラートが7月下旬から8月下旬にかけてのべ49回発表されました。
この間、北見市や斜里町では最高気温が37.1度まで上がった日があったほか、札幌市では観測史上最も高い36.3度を観測するなど、去年の夏は記録的な暑さとなりました。
札幌管区気象台が発表した来月から7月までの3か月予報によりますと、道内の気温は平年より高くなる見込みです。
気温をこまめに確認し、環境省が公表する暑さ指数も活用するなどして、熱中症への対策を進めてください。