ヒグマの特徴や出没時の対応策など学ぶ講習会 三笠

クマが冬眠から目を覚まし活動が活発になる時期を迎え、ヒグマの特徴や出没したときの対応策などを学ぶ講習会が三笠市で開かれました。

24日、警察が三笠市で開いた講習会には、地元の警察官や市の職員、それに猟友会のハンターなど、およそ20人が参加しました。
はじめに猟友会の担当者が講師を務め、ヒグマの特徴について、手には5本の鋭い爪があり、木などに残された爪痕は複数の平行線になっていることや、ふんは刺激臭が少なく大きな塊のまま見つかることが多いことなどを紹介していました。
その後、クマが住宅街の近くに出没したという想定で対応策を学ぶ訓練が行われ、警察官が住民の安全を確保しようと周辺の道路を通行止めにしました。
そしてクマが人の姿を見ても驚かず立ち去らないことなどから、ハンターが出動し、駆除するまでの一連の手順を確認していました。
警察によりますと、三笠市では23日もクマの目撃情報が寄せられていて、冬眠から目を覚まし活動が活発になる4月から8月にかけてクマによる被害が増加するということです。
岩見沢警察署の佐賀野猛地域課長は、「警察だけでは対応できないクマへの対処について、関係機関を交えて確認できた。もしクマが出没したら迅速に対応して、住民の命を守りたい」と話していました。