危険運転者を「トラ」える 帯広のアムールトラを広報官に

交通死亡事故の防止につなげようと、帯広警察署は帯広市の動物園で飼育されているアムールトラを、新たに「交通死亡事故抑止広報官」に任命し、啓発活動を行うことにしました。

23日は、おびひろ動物園で任命式が行われ、帯広警察署の担当者がアムールトラの「マオ」に「交通死亡事故抑止広報官」の任命状を手渡しました。
警察によりますと、今回、危険運転をする人を「捕らえる」ということばから、動物の「トラ」を起用したということで、新たに作られた啓発ポスターにも眼光鋭いマオの写真が添えられています。
帯広警察署では今後、啓発活動でポスターやチラシを配布するほか、おびひろ動物園のSNSなどでも紹介されるということです。
警察によりますと、ことしに入り、帯広警察署を管轄する十勝地方の8つの市町村では、交通死亡事故は1件も起きていませんが、帯広警察署の大山敏弘交通官は「昼夜を問わず悪質で危険な運転者を捕らえ、交通死亡事故ゼロにトライする署員とともに、マオには啓発活動にご協力いただきたい」と話していました。