函館 大泉市長 函館駅乗り入れ 市議会で議論深めていく考え

函館市の大泉潤市長は北海道新幹線のJR函館駅への乗り入れに関する調査結果について、JR北海道とはまだ具体的な協議をしておらず、まずは市議会で議論を深めていく考えを示しました。

函館市の大泉市長は23日、定例の記者会見を開き、この中で、北海道新幹線のJR函館駅への乗り入れに関する調査結果について、「扉を開けて前に進むかどうかを話し合うスタートラインに立った」などと述べ、改めて調査結果の意義を説明しました。
この調査結果について、JR北海道の綿貫泰之社長は今月17日の記者会見で、整備費の中に車両費が含まれていないなどとして妥当性に疑問を呈した上で、JR北海道は運行の主体にはならず費用を負担しない考えを強調しました。
これについて大泉市長は「まだ互いに具体的な協議をしていない。全否定されたという印象は持っておらず、JR側がゼロベースの答えになるのは自然だと思う。車両費もこれから話し合いを進める中でいろいろな選択肢があると思う」と述べ、まずは市議会での議論を深めていく考えを示しました。
一方、大泉市長は今月27日に就任から1年を迎えることについて「まず体制づくりをし、特に子育てや教育といった未来への投資に取り組んだ。今後も地域の声を聞きながら何に取り組むか考えていきたい」と述べました。