クルーズ客船釧路港に コロナ前の水準へ 経済効果に期待

釧路港に23日、ことし3隻目となるクルーズ客船が寄港しました。
釧路港のことしのクルーズ客船の寄港予定は新型コロナ前の水準に戻る見通しで、海外観光客による経済効果などが期待されています。

23日朝、釧路港にはクルーズ客船、「シーボーン・オデッセイ」が欧米人を中心に300人あまりの乗客を乗せて到着しました。
午前8時の気温はおよそ6度とまだ肌寒い中、船から続々と降りてきた乗客たちは無料でふるまわれた甘酒を飲んで体を温めていました。
また、乗客たちの中には釧路湿原の散策を楽しんだり、市内の市場に立ち寄ったりするツアーに参加する人たちもいて、早速、バスに乗って出発していきました。
海外から来た乗客は「湿原の自然やタンチョウを見てみたい」とか「市場で刺身を食べるのが楽しみです」などと話していました。
釧路港では新型コロナの影響でクルーズ客船の寄港がない年が続きましたが、おととしから少しずつ再開され、ことしは過去2番目の多さとなる18回の寄港が予定されていて、海外観光客による経済効果などが期待されています。
釧路市港湾空港課の松田伊佐央課長補佐は「コロナ前の水準に戻り、市としてもうれしい限りだ。釧路は北米から出発すれば最初の寄港場所となるなど、地位的な優位性をPRしてクルーズ船の誘致に努めたい」と話していました。