旭川市科学館の実験ショーで筒破裂 4人が軽いけが

旭川市科学館の実験ショーで筒破裂 4人が軽いけが

旭川市の科学館で今月20日に行われた火を扱う実験のショーで、アクリル製の筒が破裂して4人が軽いけがをする事故があり、市は安全が確認されるまで火を扱うショーの実施を取りやめるとしています。

旭川市によりますと、今月20日、旭川市科学館で行われた燃焼の実験をテーマにした「サイエンスショー」でおよそ50センチのアクリル製の筒が破裂しました。
実験ではティッシュペーパーを入れた筒の中の空気を圧縮して、温度を上昇させて発火させようとしましたが、火がつかなかったため、担当のスタッフが代わりに「フラッシュコットン」という燃えやすい綿を入れてやり直したところ、筒が破裂したということです。
当時、会場には54人の観覧客がいて、このうち10歳の女の子とその母親を含むあわせて4人が破裂した筒の破片で顔やひざから出血するなどのけがをしました。
いずれもけがの程度は軽いということです。
事故の原因について、市は「フラッシュコットン」を多く入れすぎたため、想定を超える発火が起きたとみています。
ショーのスタッフは今月採用されたばかりで初めて実験を担当し、補佐するアシスタントがついていたものの、観覧客との間に仕切りを置くなどの安全対策はとられていなかったということです。
旭川市教育委員会社会教育部の佐藤弘康部長は「被害にあわれた方に深くおわび申し上げます」と謝罪したうえで、安全が確認されるまで火を扱うショーの実施を取りやめるとしています。