2024年問題 “再配達”の削減呼びかけるイベント 札幌

物流の「2024年問題」への対応が課題となる中、札幌市で、道や宅配業者が再配達の削減を呼びかけるイベントが開かれました。

物流業界では、今月からトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されたことに伴い、人手不足や輸送量の減少が懸念される「2024年問題」への対応が課題となっています。
こうした中、道や宅配業者が、業者の負担となっている「再配達」の削減を呼びかけるイベントを札幌市の地下歩行空間で開きました。
宅配業者が設けたブースでは、再配達をなくすため、荷物を受け取る人がインターネット上で配達の日時や場所を変更できるサービスなどについて、訪れた人たちが担当者から説明を受けていました。
また、道の担当者などは、コンビニでの受け取りや宅配ロッカーの活用を紹介したパンフレットを配布し、再配達を減らすよう呼びかけていました。
会場を訪れた60代の女性は、「これまで何度も申し訳ないと思いながら再配達をお願いしていた。インターネットには慣れていないが、再配達をなくすサービスを利用してみたい」と話していました。
道総合政策部椋平剛史物流企画担当課長は、「イベントをきっかけに物流に興味を持ってもらい、できるところから課題の解決に協力してほしい」と話していました。