札幌刑務所で更生支援のモデル事業 改修した施設内部を公開

札幌刑務所で受刑者の社会復帰を支援するモデル事業が本格化するのを前に、改修された施設の内部が報道機関などに公開されました。

受刑者の更生プログラムに取り組んでいる札幌刑務所は、北海道大学病院などと協力して、精神障害がある受刑者の社会復帰を支援する新しいモデル事業を5月から本格的に始めます。
このモデル事業では通常の刑務作業に加えて出所後の生活をイメージした処遇を行うことにしていて、事業の開始に合わせて施設の一部のフロアが改修され、22日、報道機関などに公開されました。
このうち新たに設けられた調理室では、受刑者たちが自立した生活を送れるよう簡単な調理方法や盛りつけ方を教わることができます。
また、趣味を見つける参考にしてもらおうとフロアの一角に音楽室が用意され、楽器を使った演奏もできるということです。
これらの施設は最大20人の受刑者の利用を想定しているということで、22日の式典で札幌刑務所の遊佐篤史所長は「円滑な社会復帰に向けて取り組んでいきたい」と話していました。