小樽港 大型クルーズ船が着岸できる施設が完成し記念式典

小樽港に大型のクルーズ船が着岸できる新たな岸壁やターミナルなどの施設が完成し、21日、記念の式典が行われました。

観光名所の小樽運河の近くにある小樽港の第3号ふ頭とその周辺は、小樽市中心部へのさらなる人の流れを生み出そうと、国や市によって再開発が進められています。
このうち中心的な事業として整備が進められていたクルーズ船が着岸できる岸壁をはじめ、税関や出入国審査などの機能があるターミナル、それに大型バスがとめられる駐車場が完成し、21日、迫俊哉市長などが出席して記念の式典が行われました。
市によりますと、小樽港に入港する大型のクルーズ船はこれまで小樽運河から2キロあまり離れたふ頭を利用していましたが、新たな施設の利用が今月から始まることで観光地へのアクセスが向上し、クルーズ船の寄港の増加などが期待されるということです。
ふ頭周辺の再開発では、来年にかけて多目的ホールを併設した観光船ターミナルなども建設される予定だということです。
小樽市の迫市長は「小樽市の強みは港が観光地に近いことなので、クルーズ船の誘致活動にさらに力を入れるとともに、港を起点とした滞在型の観光に移行していけるよう取り組んでいきたい」と話していました。