札幌 ”盲導犬に理解を” 体験歩行などの催し

目が不自由な人の生活を支える盲導犬について理解を深めてもらおうと、盲導犬と一緒に歩くことなどを体験できる催しが札幌市で開かれています。

この催しは北海道盲導犬協会が札幌市南区にある協会の施設で行い、親子連れなどが訪れてさまざまなイベントを楽しんでいます。
このうち盲導犬と歩く体験コーナーでは、アイマスクをつけた参加者が盲導犬と一緒に施設から住宅街に出て歩道を歩きました。
参加者は同行した訓練士から、盲導犬は歩く人に合わせてスピードを変えてくれることや、交差点や階段などでは盲導犬がいったん止まって知らせてくれるなど、利用者の安全を守るために盲導犬が果たしている役割について、説明を受けていました。
また今回のイベントでは、盲導犬としての訓練前に一般家庭に預けられる子犬や、施設で飼育されている訓練犬などとふれあえるコーナーも設けられています。
体験歩行に参加した中学3年の男子生徒は「盲導犬が優しく引っ張ってくれて、信頼感が大きかったです。街なかで盲導犬を見かけたら道を譲ってあげたい」と話していました。
北海道盲導犬協会によりますと盲導犬試験の合格率はおよそ20パーセントで、道内では厳しい試験を突破した40頭が活動しているということです。
北海道盲導犬協会の阿部浩二事務部長は「盲導犬についてさまざまなことを学んでいただき、活動中の盲導犬がいたら温かく見守ってほしい」と話していました。
この催しは21日午後3時まで札幌市南区にある北海道盲導犬協会の施設で開かれています。