日本ハムが引き分けはさみ3連勝 北山亘基投手がプロ初完封

プロ野球、日本ハムは20日、エスコンフィールド北海道でロッテとの3連戦の2戦目を行い、先発した北山亘基投手がプロ3年目で初めてとなる完封勝利をあげて、2対0で勝ちました。日本ハムは引き分けを挟んで今シーズン初の3連勝としました。

前日の試合でサヨナラ勝ちした日本ハムは1回、2番の松本剛選手がツーベースヒットでチャンスを作ったあと、3番の万波中正選手が先制のタイムリーヒットを打ちました。
先発した北山投手は4回にツーアウトからツーベースヒットやデッドボールなどでピンチを迎えましたが7番バッターをショートゴロに打ち取って切り抜けました。
北山投手は中盤以降も球威が落ちず、力のある速球を軸に、チェンジアップやカーブなどタイミングを外す変化球も効果的に使ったピッチングで無失点の好投を続けました。
そして、8回に打線が1点を加えたあと、北山投手は9回もマウンドにあがり、最後のバッターからは152キロの速球で空振り三振を奪うなど、3人で退けて締めくくりました。
日本ハムは2対0でロッテに勝って、引き分けを挟んで今シーズン初の3連勝としました。
北山投手は116球を投げてヒット4本で無失点、三振7つを奪い、プロ3年目で初めての完投で完封勝利も果たして、今シーズンの2勝目をあげました。
【北山投手”完投は目指すべき姿”】
プロ3年目での初完投で、完封勝利を果たした北山投手は、「僕がプロに入る上でのひとつの目指すべき姿というのが、1回から最後まで1人で投げきるピッチャーになることだったので、達成できたのはすごくうれしい」と話しました。
その上で、投球内容については「追加点を取ってもらって、9回はソロホームランなら大丈夫という状況で楽な気持ちでいけたので野手に感謝している。強弱をつけて、得点圏やここで打たれたくないという場面でうまく出力をあげたり、コースに投げきることができたりしたのが完封の要因だと思う」と振り返りました。
また、最後のバッターから空振り三振を奪って締めくくったことについては、「最後を三振に抑えたらかっこいいというただの自己満足だが、それをできたのは成長を感じる部分だった」と話しました。
次の登板に向けては「今回がよくても次がダメなら信頼はまた落ちるので、いいピッチングを継続していくことで信頼を勝ち取れるようにやっていきたい」と意気込みを示しました。