函館の高校生がクルーズ船の外国人観光客に英語で観光案内

クルーズ船の寄港が増えている函館港で、地元の高校生が外国人の乗客に英語で観光案内を行いました。

函館市の遺愛女子高校では、英語の学習の成果を発揮するとともに地元の魅力を多くの人に伝えようと、クルーズ船で函館を訪れる外国人に英語で観光案内を行う活動を続けています。
20日は多くの外国人観光客を乗せた大型のクルーズ船が釧路港から到着したのに合わせ、2年生と3年生およそ80人がガイド活動に参加しました。
生徒たちは「函館にようこそ」と英語で書かれた手作りの横断幕を掲げて乗客を出迎えました。
このあと観光客1人1人に声をかけ、市電の乗り方や、桜を楽しむことができる公園への行き方などを英語で説明したり、折り紙の作品をプレゼントしたりして、交流を深めていました。
アメリカから訪れた女性は「桜を見るのにふさわしい場所を教えてもらいました。とても心温まる経験になりました」と話していました。
観光案内を行った2年生の生徒は「英語で話すのは難しいですが、優しく耳を傾けてもらえてうれしかったです」と話していました。
函館市によりますと、今年度、函館港に寄港するクルーズ船の数は過去最多の58回となる見込みで、この高校では今後もガイド活動を通して多くの観光客と交流することにしています。