上富良野町 国立公園内の温泉施設周辺木々に傷 施設など閉鎖

上富良野町の大雪山国立公園にある温泉施設の駐車場周辺の木々にのこぎりで切られたような傷が入っているのが見つかりました。施設を管理する町は、倒木などで利用者に危険が及ぶ可能性があるとして、この施設と駐車場を閉鎖しています。

上富良野町によりますと傷が入った木々が見つかったのは大雪山国立公園にある温泉施設、「吹上露天の湯」の駐車場周辺です。
公園の管理事務所の職員が今月15日に見回りをしたところ、駐車場周辺のしらかばなどの木々、およそ10本にのこぎりで切られたような傷が入っているのを確認したということです。
木は、いずれも直径がおよそ20センチから30センチで、直線の傷や木を1周するような傷など3センチから4センチほどの切り込みが入っていました。
町によりますと、現地は国立公園の特別地域に指定されていて、無許可の伐採行為は自然公園法に違反する可能性があるということです。
この施設は十勝岳の中腹にあり、無料で24時間入浴できる人気の温泉ですが、町は強風などで木々が倒れて利用者に危険が及ぶ可能性があるとして、今月16日から施設と駐車場を閉鎖しています。
町はこれからの登山シーズンには多くの利用者が見込まれるため、今月下旬からの大型連休を前に、傷の入った木々を伐採したり監視カメラを設置するなどの対策をしたりしたうえで、施設と駐車場の利用を再開したいとしています。