網走沖 クジラ観察ツアーの開始前に観光船の安全指導

網走沖でクジラやイルカの観察ツアーが始まるのを前に、海上保安署が観光船の安全指導を行いました。

網走沖では20日からクジラやイルカの観察ツアーが始まる予定で、これを前に19日、網走海上保安署の職員3人が25人乗りの小型観光船「チパシリ」の安全確認と指導を行いました。
海上保安署の職員は法律で設置が義務づけられている救命胴衣がすぐに使える状態になっているかや、エンジンルームの排気管に異物を置いていないかなどを念入りに確かめていました。
また知床沖での観光船の沈没事故では船のハッチのふたが確実に閉まっていない状態で海水が流入したとみられていますが、19日はハッチのふたを手でひっぱって振動で開かないかどうかを確認していました。
網走海上保安署の梅本哲也次長は「船の安全対策や十分な知識があるかなどの確認や指導を行った。多くの乗客が来ると思うが、安全を第一に運航していただきたい」と話していました。
ことしから「チパシリ」の船長を務める生田駿さんは「安全点検をしてもらいましたが、自分たちも引き続き安全点検をして運航していきたい」と話していました。
網走沖のクジラやイルカを観察するツアーは20日から10月下旬まで行われる予定です。