ベンゼン検出 室蘭市長がENEOS社長に迅速な対応求める

室蘭市のガソリンスタンドからガソリンが漏れ、水道水から有害物質のベンゼンが検出された問題で、青山剛市長はガソリンスタンドを運営する「ENEOS」の社長と面会し、迅速な対応を求めました。

室蘭市高砂町1丁目のガソリンスタンドからガソリンが漏れ、おととし8月に水道水からベンゼンが検出された問題で、青山剛市長は18日、東京のENEOS本社を訪れ、山口敦治新社長とおよそ30分にわたって面会しました。
非公開で行われた面会後、取材に応じた青山市長は、住民などで作る被害者の会が今月、市に提出したENEOSに対する要望書を手渡した上で、社長が主体となって、迅速に対応することやガソリンの漏えい量の科学的な検証結果の公表などを求めていることを伝えたと明らかにしました。
これに対し、ENEOS側はよりスピード感を持って対応し、被害者の不安解消に向けて取り組んでいくことを青山市長に対して明らかにしたということです。
青山市長は、「誠意を持って対応してもらいたいと再度伝えた。新社長のもと住民との信頼関係を構築していくことを確認したのは非常に大きかったと思う」と話していました。
青山市長との面会を受けて、ENEOSはNHKの取材に対し、「住民の皆さまに多大なるご不安、ご迷惑をおかけしており、申し訳ございません。引き続き土壌や地下水の浄化作業を迅速に進めるとともに、住民の皆さま、お一人お一人のお話をお伺いしながら、室蘭市などと連携を取りつつ、全社を挙げて真摯にできる限りの対応をしてまいります」とコメントしました。