本格的な観光シーズン前に 運輸局などが観光船の安全点検

本格的な観光シーズンを前に、北海道運輸局などが今シーズンの運航を始める小樽市の観光船の安全点検を行いました。

この安全点検は、おととし4月に知床半島の沖合で観光船が沈没した事故を受けて、去年から実施されているものです。
18日は今週末から定期運航を始める小樽市の観光船2隻を対象に、運輸局と第1管区海上保安本部の職員が事業者の立ち会いのもと点検を行いました。
点検では、▼船内に定員分の救命胴衣や消火設備が、適切に設置されているかや、▼事故の際などに無線が正常に動作するかなどが確認されました。
また事務所では、▼救命胴衣の収納場所などが利用客に分かるように掲示されているかや、▼訓練の記録などが適切に保管されているかなど書類の確認もされました。
運輸局によりますと、安全点検は来月までに道内の16事業者が運航する28隻の観光船で行われる予定だということです。
北海道運輸局海上安全環境部の高井邦彦運航労務監理官は、「船の安全は、乗組員や従業員の日々の積み重ねで維持されるものなので、安全管理に気をつけて運航を開始してもらいたい」と話していました。