札幌・函館にサクラの便り 統計開始以降2番目に早い開花

札幌にもサクラの便りが届きました。札幌管区気象台は18日、札幌市でサクラが開花したと発表しました。平年より2週間近く早く、統計を取り始めてから2番目に早い開花となりました。

札幌管区気象台は18日午前9時半ごろ、札幌市中央区の気象台の敷地にあるソメイヨシノの標本木に6輪以上の花が咲いているのを確認し、サクラが開花したと発表しました。
札幌市の開花は平年より13日早く、昭和28年の統計開始から最も早かった去年に次いで、2番目に早い開花となりました。
開花が早まった理由について気象台では、今月に入って平年より気温の高い日が続いたことが要因とみています。
札幌管区気象台の近藤光観測技術指導官は「今月15日に札幌市で観測史上、最も早く25度以上の夏日を観測したことも、大きく影響したと思われる。開花を楽しみにしていた人も多いと思うので、短い春を楽しんでほしい」と話していました。
気象台によりますと、開花してから4日ほどで満開を迎える見通しだということです。
【函館市でもサクラが開花】
函館市でもサクラが開花したと気象台が発表しました。平年より10日早く、統計を取り始めた1953年以降、2番目に早い開花となりました。
函館市では、五稜郭公園の中にある「ソメイヨシノ」がサクラの開花の目安となる「標本木」になっています。
18日午後3時ごろ、気象台の職員が、標本木で5輪以上の花が咲いているのを確認し、函館市でサクラが開花したと発表しました。
気象台によりますと、函館市での開花は、統計を取り始めた1953年以降で最も早かった去年の4月14日に次いで、2番目に早いということです。
18日は札幌市でもサクラが開花し、函館市と札幌市で同じ日に開花したのは2019年以来、5年ぶりです。
五稜郭公園は、桜の名所として知られ、標本木と同じ「ソメイヨシノ」を中心におよそ1500本が植えられていて、開花から4日から5日ほどで満開になる見込みです。
公園を訪れた70代の人は、「開花が気になって毎日、公園を散歩していました」と話していました。
また、公園を訪れた高校生は「満開に咲いた頃に友達と青春を感じる写真を撮りに訪れたいと思っています」と話していました。